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2018/10/03

世界の現状を知る1冊、白川優子著「紛争地の看護師」

ラジオでゲスト出演されていた白川優子さんの本「紛争地の看護師」を読んだ。

世の中には、敬服する素晴らしい人がおられるのですね。

白川優子さんは、日本とオーストラリアで看護師の経験を積み、
2010年に「国境なき医師団」に参加。

シリア、イエメン、イラク、南スーダン、パレスチナなど、
紛争地を中心とした派遣に応じてきた。

看護師になるまでの経緯と、
モスル&ラッカ、シリア、南スーダン、イエメン、
パレスチナ&イスラエルでの経験を綴った本である。

派遣されるたびにもう二度と会うことのないスタッフと活動を続ける
国境なき医師団のメンバー。

そこには、信じられないほどの悪条件の中で奮闘する、
体力にことさら自信があるわけでもない、身長は152cm、
欧米のスタッフに囲まれるとひときわ小柄な白川さん。

シリアでは、外気温は50度、冷房のない宿舎で不眠不休が続くなか、
猛暑で眠りにつかせてくれない。
夜になると、蚊やダニに刺された箇所が気が遠くなるほど痒くなる。
体中、軽く200ケ所くらいは刺されていた。(引用)

南スーダンでは、夜トイレに行くためには、懐中電灯を持って外に
でなくてはならない。
スタッフが夜トイレに行こうとして懐中電灯を忘れてしまい、
再び取りに戻った。
そしていざトイレに着いた時に、
懐中電灯は忘れたままの方が良かったと思った。
なぜなら懐中電灯で照らしたトイレの中は
ゴキブリやネズミ、その他正体不明の昆虫であふれていた。(引用)

国境なき医師団では、紛争地から戻った際に、
心理カウンセリングが推奨されている。
帰国後、花火の音を聞いた時に
戦闘機を思い出し吐き気をもよおして座り込んで
動けなくなってしまう、紛争地での生々しい体験。
カウンセリングによって、大変だったことを理解してもらえるだけで
心の重しが取れた。(引用)

生と死が隣り合わせのような地で、心が壊れそうな思い、
そのような中でも紛争地に出かけていく白川さん!

報道にもならない場所で、医療を求めて泣いている人々の
痛みや苦しみを見過ごすことは、やはり私にはできない。
(まえがきより)

国境なき医師団の活動が理解できる1冊でもある。
国境なき医師団(Médecins Sans Frontières=MSF)は、
独立・中立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体です。
MSFの活動は、緊急性の高い医療ニーズに応えることを目的としています。
紛争や自然災害の被害者や、貧困などさまざまな理由で保健医療サービスを受けられない人びとなど、
その対象は多岐にわたります。
(国境なき医師団ホームページより)



そして、世界の現状を知るためにも読みたい1冊である。

皆様にとって素敵な日でありますように。
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2018/09/15

本の紹介「看る力 アガワ流介護入門」

阿川佐和子、大塚宣夫著「看る力 アガワ流介護入門」。

インタビュー形式のこの本、まず、最初に目についたのが、
著者の大塚宣夫医師が老人用病院を設立したということ。

父と母がケースワーカーさんと相談のうえ決めた数か所の病院、
病院の経営方針、看護師さんたちの考え、患者への対応が
とても違っていた。

最後の病院も私自身が選択出来て、子供たちに伝えておくことが
できればベスト。

Ⅰ看る力・家族編では、
「医療より介護、介護より生活」「赤ちゃん言葉は使わない」
「バカにしない、怒らない、とがめない」「孤独死で何が悪い」
「愛情だけではうまくいかない」など。

読み進むうちに確かにと思うところが多々あり。
身内で介護しなければならない時、
きっと、いらいらすることもあるのだろうと容易に想像がつく。
そんな時、「イライラしたら笑っちゃおう」。

Ⅱ看る力・夫婦編
「一人暮らしのススメ」では、
「民族性の問題なのかもしれないが、日本人は孤独に耐えられない。」

ヨーロッパの老人たちの信仰のことについて書かれていて、
孤独感にまで影響する信仰、信仰とはそういうことだったのかと
あらためて認識。

「恋は長寿の万能薬」では、美人看護師長を慕って、
10年も長生きした話、きっと最後は幸せだったのでしょう。

だんだん、女性度が低くなってきている日常、
気になるような人もいないが、
気になる人の前では、綺麗にしたくなるような心は
いつまでも持っていたいな。もう無理か。

Ⅲ看られる覚悟ーあなたが高齢者になったら
「75歳から突然ガクッとくる」では、
元気に活動できるのもあと10年かとうすうす思っているが、
活字で見ると現実のものとして、これからの生き方を考えさせられる。

第一ステージが65歳から75歳の10年間、
自由な時間が増えてさあこれからという時期。

第二ステージが75歳以降の5年から10年の間で、
自他ともに衰えを感じる時期。

第三ステージは人生の最終楽章で、先が見えてきて、
どんな最後を迎えるかが最大の関心事。

一人で過ごすことが好きではあるが、本当に孤独に耐えられるのかどうか、
身体が衰えてきたときに、できる限り頼らずに日々の生活ができるかどうか、
65歳から75歳の、
この元気なうちにどれだけの覚悟ができるか思い出を残せるか。

そんなことを考えさせられる本。



皆様にとって素敵な日でありますように。
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2018/08/17

本の紹介「誰も書かなかった老人ホーム」

小嶋勝利著「誰も書かなかった老人ホーム」 初版2018年3月

いずれ、老人ホーム入居も視野に入れなければならないと
考えているが、老人ホームって何?どんなところ?
各ホームはどのように違うの?実態は?に答えてくれる本。

「著者は、長年、大小さまざまな老人ホームに
介護職員や施設管理者として勤務。
老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、
施設の本当の姿を伝え続けることを使命として活躍。」

(紹介文より)

ー以下の各章で構成ー

第1章 老人ホームには「流派」がある

入居者の食事に手を貸すという行為は、一見、親切のように見えるが、
実は本人に残された残存機能の消滅に手を貸す行為という解釈もあり、
食事ひとつをとっても、手伝う流派と手伝わない流派に分かれる。


(老人ホームによって、介護職員の経験してきた介護業務により、
それぞれのやり方があることを具体的事例をもとに述べている。)

第2章 ホーム職員の実態を知る

入居者には、時間を見つけ、1分でもいいので話を聞いてあげると気分が
落ち着くが、今の介護職員配置数では、
その人に対してかかわる時間を十分に捻出することができない。


(入居者にそれぞれの生活方式と個性があるので、
一律的な介護はできないですよね。)

第3章 老人ホーム崩壊

特別養護老人ホーム、介護付き優良老人ホーム、
住宅型優良老人ホーム、とはなにか。
人気のサービス付き高齢者向け住宅のサービスとはなにか。
その他、グループホームや小規模多機能型居宅介護についての説明。


(よくわからなかったそれぞれのホーム、
具体的に老人ホームを申し込む時に事前にまた学習したい。)

第4章 介護保険事業の本質を知ろう

老人ホームを選ぶための相談員は、同じ感性や価値観をもっているか
「この人は自分と同じ人種だ」と感じる相談員を選ぶ。


(同じ価値観で物を考える方に相談するのが一番。
違和感を感じるようではやはりうまくいかないのですね。)

会社からオーバーフローしてしまった会社員の
就職先として新産業を創設しなければならなかったバブル経済崩壊時、
その新産業として白羽の矢が立ったのが介護業界。


(そうだったの?介護保険制度の本質を知ることは重要と感じた。)

第5章 老人ホームで好かれる人、嫌われる人

(この章は、肝に銘じておきたい。)

第6章 介護とは、実は「お金」の話

東京オリンピック終了後の2020年以降、今の介護保険制度が
大きく変わっていくことが避けられない高齢者介護業界。


(満足のいく介護を受けるには、やはり、お金ということには納得。
でも、できるだけ、介護状態にならずにいることがベストですね。)

著者も述べているが、
「ホーム入居にしても、相続問題にしても事前に関係者で協議を行い、
対策を考えていくことが重要であるが、実際には面倒で実践できない。
失敗しない老人ホーム選びは、この面倒で実践できないことを
実践しなければならない。」


気になる記述が沢山あり、
老人ホーム入居前に読んでおきたい参考となる本。


(楽天ブックスより)

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2018/08/02

「人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法」

お通じの話を友達と。

私以外の友達は毎日お通じがあり、
毎日ない場合は調子が良くないときと話していた。

えっ、私は1週間に一度でも調子が悪いと感じたことはあまりない。

でも、気になって、本を探しました。

藤田紘一郎著「人の命は腸が9割 大切な腸を病気から守る30の方法」

何年か前に、職場の人が健康のためにキャベツを食べるようにしている
と言っていたことを思い出した。

この本には、藤田先生が実践している食前キャベツについても書かれている。

5年前に初版が発行されているので、
既に多くの人が読まれているかもしれません。

1「腸を重んじれば健康長寿を達成できる」では、
「腸には、1000兆個もの腸内細菌が活動している」から、

30「結果を焦るな!腸内細菌は必ず応えてくれる」では、
「本書で紹介してきた食事と生活習慣を実践し、
病気を予防できれば125歳まで人生を謳歌できることになります」まで。
(125歳?まで生きたいとは思っていませんが。)

腸内にある善玉菌、悪玉菌、日和見菌の役割、

腸内バランスを整えれば病気にならない、

抗生物質と食品添加物、毎日の飲料水が長寿の決め手など、

腸の健康を損なわない30の方法を紹介している。

帯に書かれている●は心掛けることができそう。

●食前キャベツ 
●白米、パン、麺類は食べない 
●食品添加物は極力摂らない
●天然の生水を一日中チビチビ飲む 
●入浴はのんびり深呼吸をしながら 
●むやみに薬を飲まない 
●大笑いをする 
●日和見に生きる
 
お通じの改善ができたら、またブログの記事にしたい。


(楽天の画像より)

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2018/07/23

「ゴリラからの警告 人間社会ここがおかしい」

山極寿一著「ゴリラからの警告 人間社会ここがおかしい」

 「私はゴリラの国へ留学してきた。」から始まる本書は、
京都大学総長である筆者の毎日新聞のコラム「時代の風」の執筆を
単行本にまとめたもの。

第1章 なぜ人は満たされないのか
第2章 しなやかな人間を創る教育とは
第3章 人類が見落としている平和への近道
で構成されている。

タイトルに惹かれて読んでみました。

後半になるほど面白く、

・大学のもつ多様性とその重要性への誤解から生じている問題。
・一般の人々が現在実施されている研究活動の実態に接する機会はほとんどない。
・大学の国際化を促進するための困難な課題。
・今の日本の国民は果たして情報を共有できているだろうか。
・多様性を認められず滅ぼされていく民族。  等

大学の長の視点そして研究者の視点から、
世の中及び大学の課題について、
著者はこうありたいということを述べている。

アフリカの奥地まで、昔親しく付き合った野生のゴリラに会いに行き、
26年ぶりなのに、ゴリラが著者を覚えていたくだりは、
ゴリラも人間と同じ感情を持つことに胸があつくなった。

ゴリラが可愛らしい!
 
(楽天の画像より)

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